これまでは「宇宙に行けるのは選ばれた宇宙飛行士だけ」と言われてきました。
しかし今、民間による宇宙旅行が現実のものとなり、一般の人々も“地球を外から眺める”時代が近づいています。民間企業が宇宙開発の最前線に立つようになったことで、宇宙は「特別な人のための場所」から「誰もが夢見る目的地」へと姿を変えつつあります。
本記事では、宇宙サービス事業を展開する株式会社PassionPlanetsが見据える、民間宇宙の未来とその価値について考えます。
「宇宙は遠い世界」から「体験できる空間」へ
これまで宇宙は、国家の威信をかけたプロジェクトや科学者、飛行士だけの舞台でした。
しかし近年、SpaceXやBlue Originなどの民間企業が宇宙旅行を商業化し、「宇宙に行く」という行為が特権ではなく“新しい旅の形”として注目を集めています。
宇宙空間への到達方法も多様化しています。ロケットによる弾道飛行のほか、気球で成層圏に上昇する体験型フライトなど、体への負担を抑えながら宇宙を感じられる手段も登場しています。
日本でも、宇宙をもっと身近に感じられる取り組みが少しずつ増えています。その中でも、株式会社PassionPlanetsは「誰もが宇宙を感じる機会を持てる社会」を目指し、成層圏気球体験、人工衛星へのメッセージ搭載、宇宙葬など、“地球を超えて想いを届ける”サービスを展開しています。
PassionPlanetsは、宇宙を“特別な空間”ではなく、“人生を豊かにする体験の場”として位置づけ、人々の夢や感情に寄り添う宇宙事業を広げているのです。
「宇宙を感じる体験」が変える、人の価値観
矢内綾乃のように、宇宙を体験した人が共通して語るのは、「地球には国境がない」という気づきです。地上では国や文化、立場の違いに目を向けがちですが、宇宙から見える地球はただ一つ。どこにも線など引かれていません。
株式会社PassionPlanetsの代表・矢内綾乃は、かつてロシアでMIG戦闘機に搭乗し、成層圏から地球を見た経験を持ちます。そのとき目にしたのは、地図で見慣れた国境線のない“ひとつの地球”の姿だと語っています。
宇宙を通して得られるのは、単なる観光体験ではありません。それは、自分と世界との関係を見つめ直す新しい視点であり、「生きる意味」「人とのつながり」「地球の尊さ」を感じる貴重な体験でもあります。
PassionPlanetsが目指すのは、そうした心の変化を多くの人と分かち合うこと。宇宙という非日常の体験を通して、人の内側にある“情熱”や“好奇心”を呼び覚ますことを使命としています。
すべての人が「空を見上げる理由」を持つ時代へ
宇宙旅行は、依然として高額で限られた人しか体験できません。しかし、技術の進化と民間企業の挑戦により、宇宙は確実に近づいています。いずれ、飛行機に乗るように気軽に宇宙へ行ける日が来るかもしれません。
PassionPlanetsでは、宇宙旅行のサポート事業に加え、人工衛星を活用した記念打ち上げや、ペットや大切な人の遺灰を宇宙へ届ける宇宙葬など、“想いを宇宙に託す”サービスを通して、誰もが宇宙と関われる方法を模索しています。
これらの取り組みは、「宇宙に行く」という行為そのものよりも、宇宙を通して何を感じ、どう生きるかという価値観の変化を重視しています。宇宙は、単なる目的地ではなく、私たちの“心の拡張”を促す場所なのです。
「宇宙は遠い場所ではなく、心でつながる場所へ。」
その理念のもと、PassionPlanetsはこれからも人と宇宙、そして地球を結ぶ架け橋となることを目指しています。
まとめ
民間宇宙の発展は、単に宇宙旅行のチャンスを増やすだけではありません。それは、私たち一人ひとりが「地球をどう生きるか」を問い直す機会でもあります。
PassionPlanetsが描くのは、宇宙を通して人の心が豊かになり、世界が少しずつ優しくつながっていく未来。宇宙は、特別な人だけのものではなく、すべての人が希望を見上げる場所なのです。
株式会社PassionPlanets
代表取締役 矢内綾乃

<経歴>
1977年生まれ 群馬県 富岡市出身
1993年 淑徳与野高校 入学
1996年 北海道大学 応用物理学 入学
2000年 北海道大学大学院量子物理工学 数理物理工学 入学
大学院卒業後、株式会社日本電気 (NEC) 半導体事業部最先端技術開発グループに入社。
2014年、株式会社PassionPlanets 代表取締役就任。エンジニア・一般職のフリーランス準委任契約事業、個人コーチング、レンタルスペース事業。
2022年、宇宙サービス事業開始
2024年7月 有料職業紹介事業、労働者派遣事業開始
エンジニア支援、人材支援、宇宙サービス事業でも、夢を形にすべく邁進中。
協力的なパートナーに恵まれ、2児のママであり、あやのファミリーの大黒柱として奮闘中の女性経営者。